
設置場所:盛岡市動物公園 ZOOMO(ズーモ)
流量:3.2ℓ/s(秒)
総落差:2.5m
有効落差:2.1m
ホースの距離:14m
発電出力:不明(試運転時の出力電圧:約2V)
設置者: 盛岡市動物公園 ZOOMO
設置年:2026年

プロジェクトと関係者について
盛岡市動物公園ZOOMOで開催された「大人の遠足」のプログラムのひとつとして、Jet水車の設置に挑戦しました。ZOOMOは自然の地形を生かした動物園で、園内には湧き水からできた小さな川が流れています。
今回は「森と海のつながり」をテーマに、市内外から約30名が参加。森の生態系や動物たちの環境について学びながら、森から流れ出す水を使った小さな水力発電を体験しました。
全体図

調査



動物園の中にある水と「落差」を使う
今回利用したのは、園内を流れる小川から白鳥池に入り、池からあふれて再び流れ出す水です。
ここで得られる約2.5mの落差を利用して、Jet水車を設置しました。
ヘッドタンクづくり





取水地点(ヘッドタンクの設置)




現場で考えながら、ヘッドタンクを改良
事前にヘッドタンクや足場などを準備していましたが、当日、参加者から「もう少し高さを出した方が取水しやすいのでは」というアイデアが。そこで園内にあった板を使い、参加していた林業家や大工、大学生が協力して、その場でヘッドタンクを改良しました。
まずは、みんなで流量を測ってみる
Jet水車の先行地域である佐渡島から講師として参加した兵庫さんの指導のもと、
まずはバケツを使って流量を測定。参加者みんなで時間を計り、流れている水の量を確認しました。
ホースの接続





みんなでホースを支え、森にあるものも活用
長いホースを参加者全員で支えながら、ホース内にたまった空気を抜いていきます。
ホースを支えるための材料には、園内の森に落ちていた大きな木の枝も活用。
その場にあるものを使いながら、ホースに不自然な勾配がつかないよう工夫して設置しました。
小さな発電。でも、次につながる実験に
今回の条件は、流量約3.2ℓ/s、有効落差約2.1m。
水車を回して発電を確認したところ、発電機の出力電圧は約2Vでした。
十分な発電には至りませんでしたが、白鳥池周辺は来園者にも見てもらいやすく、学びの場としても活用できる場所であることがわかりました。
今後は小さな水量・落差に適した発電機での再挑戦や、園内のより落差を確保できる場所での継続発電を検討しています。
参加者からは「小水力発電の仕組みが学べた」「作業そのものが面白かった」「この大きさなら、いろいろな場所で設置できそう」といった声もありました。
岩手県 盛岡市動物公園 ZOOMO(ズーモ)



盛岡市動物公園ZOOMOについて
盛岡市動物公園は、1989年(平成元年)4月に開園しました。以来、多くの人に親しまれ、動物とのふれあいや自然環境について学べる場として歩んできました。
施設の老朽化などを受けて再生事業が進められ、2023年4月に「盛岡市動物公園 ZOOMO(ズーモ)」としてリニューアルオープン。
現在は「One World – One Health(人・動物・環境はひとつにつながっている)」を理念に掲げ、動物福祉や環境保全、学びの場づくりにも力を入れています。
こうした環境への取り組みの一つとして、Jet水車を活用した小水力発電の実証も行われています。
