島谷先生ここではJet水車についての詳しい説明と具体的な設置条件などについて説明するよ!
1. Jet水車とは?


Jet水車とは、水のエネルギーを回転エネルギーに変換し,発電機を回転させて発電することを基本原理とした水車のことです。
Jet水車はノズルから噴出される水の反動を利用し,水の噴出方向と反対方向にノズル自体を回転させています。3Dプリンターを用いて造形し、小型で軽量かつ比較的安価に、地域の農業用水路などを生かして簡単に設置・発電することができます。熊本県立大学の島谷幸宏教授が開発をしました。発電量は場所によって様々ですが10w~100wの発電を行うことができます。
・内容…水車・発電機・ケース
・定格出力… 80w
・流量… 5L/秒
・落差… 5m








Jet水車に使う水は基本、既存の農業用水路から取水を行います。そして発電に用いた水が、水を取った水路に返す、排水することができる場所にJet水車を配置します。
2.Jet水車全体図










3. なぜ水の力が発電出力に変わるの?



水力発電では、水が高いところから低いところへ落ちる重力のエネルギーを利用して水車を回転させ、発電を行います。ここからは基本の考え方を公式で説明します。
簡単に言うと…


•流量(ℓ/秒)…流れる水の量。1秒間に何リットル流れるかを表す
•落差(m)…ヘッドタンクからJet水車までの高さ
•重力加速度 …9.8(一定)
•効率 … 発電設備の効率( 35%程度 )



